私がこちらに来てから早いもので1年が経ちました。
診療はもちろんのこと、これからも「楽しく育児を!」をモットーに、様々な角度から、子育てについてお伝えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
さて今回は、せんたくが大好きな肝っ玉かあちゃんとかみなりさまのお話です。
せんたくかあちゃん
さとう わきこ さく・え
福音館書店 定価800円+税
せんたくの大好きなかあちゃんがいました。
「きょうもいい天気だねえ。」 かあちゃんは、くるくるうでまくりをして、ぱっとカーテンをはずすと、太いうでで、たちまち洗ってしまいました。
かあちゃんは、家中のもの全てを洗い終えると、今度は、犬やネコ、そして子供たちまで、たらいにほうりこんで、ごしごしじゃぶじゃぶ。
洗い終えると、庭とむかいの森の木になわをはり、そのなわに、せんたくものをどんどんほしました。
「せんたくものをほしたあとは、ラムネを飲んだみたいにすっきりするねえ。」
ちょうど、そこへかみなりさまの雲がやってきて、
「すげえ すげえ。へそが いっぱい ほしてあるぞ。」
かみなりさまは、おへそをめがけて、ピカッ バリ バリ バリッ とおちてきました。
せんたくかあちゃんは、おへそをとりにきたかみなりさまを、たらいにほうりこみ、ごしごしじゃぶじゃぶ。あれまあ。かみなりさまはしわくちゃで、目も鼻も口もなくなってしまいました。
かあちゃんは、こどもたちに言いました。「かみなりさまの顔を描いておやり。」
出来上がった顔は。。。
せんたくかあちゃんと、おへそをとりにきたかみなりさまのユーモアあふれるお話です。
空から落ちてきたかみなりさまをも洗ってしまう、せんたくかあちゃんは、まさに肝っ玉かあちゃん。
何事にも動じないたくましさに、母の強さを感じます。
いいおとこに顔を書きかえてもらおうと集まってきた大勢のかみなりさまに、「 よしきた。まかしとき。」という、かあちゃんの最後のせりふ。
ぜひ、大きな声で言ってみませんか。
私達も、どんと構えて、何事にも動じない肝っ玉かあちゃんになれそうです。なりましょう!
でもおせんたくは、ほどほどに (*^_^*)